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ふるプロ的!地域創生の決め手となる団体戦のススメ! ~これからの時代を生き抜く地域プロデューサーを産み、繋げ、広げる仕組みづくり~
一般社団法人地球MD 代表理事 山本 聖 / (株式会社ジェイアール東日本企画 地域プロデューサー) | 2019-03-14 09:23:24
◆時代背景から産まれた地域プロデューサー人材育成支援事業”ふるプロ”
昭和から平成初期の時代まで、日本のものづくり、サービス関連産業等は、大きな発展を遂げてきました。しかし、平成中期以降、一部の元気な企業・地域を除いて、単独企業・自治体では困難な状況に陥っています。
そんな中、分野やエリアの異なる企業と企業、地域と地域が手を取り合って困難な市場に立ち向かっていくためには、地域創生を共通の目的とした「民と官」「地域とマーケット」「中小と大手」をつなぐ、「団体戦・チームづくり」を振興していく取りまとめ役としての、いわゆる「地域プロデューサー」の機能を有する人材が日本中で渇望されています。
「ふるさとプロデューサー人材育成事業」(以下“ふるプロ”と略称)はそんな時代を反映して平成後期に開発されました。従来にない地域創生をプロデュースする人材育成事業であり、「商活動を通じた地域活性化」言い換えれば「稼げる企業・地域づくり」を担う、国内外問わず地域や世代、性別を超えてマネジメント出来る人材を育成する事を目的に産み出されました。
◆ふるプロ事業の流れ
平成27年(2015年)からスタートした“ふるプロ”のカリキュラムは至ってシンプルです。日本古来の修行方法である「丁稚奉公(でっちぼうこう)」「カバン持ち」と同様。地域創生を業(の一部)とする先人プロデューサーに伴走してノウハウを学び、ネットワークを紹介頂くOJT(実施研修)スタイルで、年度毎に定められた中長期間(20~100日間)修行していきます。
4年間、延べ100人(100か所)を超える先人プロデューサーの活動フィールドは多岐にわたります。ものつくり、観光、まちづくり、飲食店経営、古民家再生、イベント運営、貿易、小売業等々、達人たちで編成された「受入れ機関」と呼ばれたOJT先は、これからの地域創生ビジネスの在り方を示す示唆に富んだフィールドの縮図とも言えます。
一方「研修生」と呼ばれ、受講する新たな仲間たちも、既に何らかのキャリア・ネットワークを有する多くのプロの方々で編成されており、公務員、商工会経営指導員、銀行員、広告会社、コンサル企業、個人経営者等々、官民を超えた幅広い世代、地域から魅力あふれるメンバーが4期・約400人に渡り集結しました。
研修生を経て卒業生となった“ふるプロ”メンバー達は、自らの地域・事業に戻り、彼らの活躍による新たなヒット商品・サービスも産まれています。
◆ふるプロのネットワークから生まれたヒット商品「シルモア」
国内養蚕は四半世紀で生産量は約95%減と大変苦しい状況に陥っています。新しいシルク産業の創出を目指し、業種や地域の垣根を越えた取り組みを実施するために立ち上がったのが「SILMORE(シルモア)/愛媛シルクプロジェクト」です。俳優でもある伊勢谷友介さんが代表を務める株式会社リバースプロジェクトは、ふるプロのネットワークを活用し、タオルや衣類のほか、 シルク由来の保湿成分“フィブロイン”を配合した 石鹸・ボディソープなどを展開。新しいシルク産業を創出し「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」地方創生担当大臣賞である政策奨励大賞を受賞しました。
◆ふるプロの最大の効果、参加者同士の交流
足掛け4年に渡り振興してきた“ふるプロ”を振り返ると、その最大の効果は「人材交流」であると言えます。全ての“ふるプロ”関係者同士が交流しそれぞれのネットワークが地方創生におけるかけがえのない財産となる「人財の醸成」が行われてきました。
元々それぞれの分野の第一線で活躍しているOJT受入れ機関の先人プロデューサーの方々が、“ふるプロ”によりつながり、それぞれの事業に受講生として新たなその道のプロのノウハウ・ネットワークを付加。事業拡大、新たな事業創造につながる事例も「大きな副産物」として産み出されています。
“ふるプロ”は、人材育成の枠を超えて、関係者・参加者全員が団体戦を担うひとつのチームとして、新たな地域創生プラットフォームの一翼を担えないか、というステージに到達してきています。プロデューザーの成長、その先に繋がる次世代の豊かな暮らしのために、“ふるプロ”は走り続けます!
山本 聖(やまもと さとし)
元(株)小田急百貨店商品統括部マーチャンダイザー(’10年8月退社)、郊外店舗と都心店舗の衣料品全般の仕入れ担当者として従事。’08年より(独)中小機構本部プロジェクトマネージャー(地域資源・農工商・新連携担当)として、半官半民の見地で全国の中小企業の支援活動を推進。’15年(一社)地球MDを設立、’18年5月より(株)ジェイアール東日本企画の地域プロデューサーを務める。
著書に『地元で愛され全国区へ 東京で勝てるブランドのつくりかた』『世界ナンバーワンの日本の小さな会社』(共にクロスメディア・パブリッシング)
● 参考URL
ふるさとプロデューサー育成支援事業:https://furupro.com/
(一社)地球MD: http://earth-md.jp/
違いを生み出す広告会社のひと・こと・ものサイト『恵比寿発、』地域創生NOW:https://ebisu-hatsu.com/152/
昭和から平成初期の時代まで、日本のものづくり、サービス関連産業等は、大きな発展を遂げてきました。しかし、平成中期以降、一部の元気な企業・地域を除いて、単独企業・自治体では困難な状況に陥っています。
そんな中、分野やエリアの異なる企業と企業、地域と地域が手を取り合って困難な市場に立ち向かっていくためには、地域創生を共通の目的とした「民と官」「地域とマーケット」「中小と大手」をつなぐ、「団体戦・チームづくり」を振興していく取りまとめ役としての、いわゆる「地域プロデューサー」の機能を有する人材が日本中で渇望されています。
「ふるさとプロデューサー人材育成事業」(以下“ふるプロ”と略称)はそんな時代を反映して平成後期に開発されました。従来にない地域創生をプロデュースする人材育成事業であり、「商活動を通じた地域活性化」言い換えれば「稼げる企業・地域づくり」を担う、国内外問わず地域や世代、性別を超えてマネジメント出来る人材を育成する事を目的に産み出されました。
◆ふるプロ事業の流れ
平成27年(2015年)からスタートした“ふるプロ”のカリキュラムは至ってシンプルです。日本古来の修行方法である「丁稚奉公(でっちぼうこう)」「カバン持ち」と同様。地域創生を業(の一部)とする先人プロデューサーに伴走してノウハウを学び、ネットワークを紹介頂くOJT(実施研修)スタイルで、年度毎に定められた中長期間(20~100日間)修行していきます。
4年間、延べ100人(100か所)を超える先人プロデューサーの活動フィールドは多岐にわたります。ものつくり、観光、まちづくり、飲食店経営、古民家再生、イベント運営、貿易、小売業等々、達人たちで編成された「受入れ機関」と呼ばれたOJT先は、これからの地域創生ビジネスの在り方を示す示唆に富んだフィールドの縮図とも言えます。
一方「研修生」と呼ばれ、受講する新たな仲間たちも、既に何らかのキャリア・ネットワークを有する多くのプロの方々で編成されており、公務員、商工会経営指導員、銀行員、広告会社、コンサル企業、個人経営者等々、官民を超えた幅広い世代、地域から魅力あふれるメンバーが4期・約400人に渡り集結しました。
研修生を経て卒業生となった“ふるプロ”メンバー達は、自らの地域・事業に戻り、彼らの活躍による新たなヒット商品・サービスも産まれています。
◆ふるプロのネットワークから生まれたヒット商品「シルモア」
国内養蚕は四半世紀で生産量は約95%減と大変苦しい状況に陥っています。新しいシルク産業の創出を目指し、業種や地域の垣根を越えた取り組みを実施するために立ち上がったのが「SILMORE(シルモア)/愛媛シルクプロジェクト」です。俳優でもある伊勢谷友介さんが代表を務める株式会社リバースプロジェクトは、ふるプロのネットワークを活用し、タオルや衣類のほか、 シルク由来の保湿成分“フィブロイン”を配合した 石鹸・ボディソープなどを展開。新しいシルク産業を創出し「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」地方創生担当大臣賞である政策奨励大賞を受賞しました。
◆ふるプロの最大の効果、参加者同士の交流
足掛け4年に渡り振興してきた“ふるプロ”を振り返ると、その最大の効果は「人材交流」であると言えます。全ての“ふるプロ”関係者同士が交流しそれぞれのネットワークが地方創生におけるかけがえのない財産となる「人財の醸成」が行われてきました。
元々それぞれの分野の第一線で活躍しているOJT受入れ機関の先人プロデューサーの方々が、“ふるプロ”によりつながり、それぞれの事業に受講生として新たなその道のプロのノウハウ・ネットワークを付加。事業拡大、新たな事業創造につながる事例も「大きな副産物」として産み出されています。
“ふるプロ”は、人材育成の枠を超えて、関係者・参加者全員が団体戦を担うひとつのチームとして、新たな地域創生プラットフォームの一翼を担えないか、というステージに到達してきています。プロデューザーの成長、その先に繋がる次世代の豊かな暮らしのために、“ふるプロ”は走り続けます!
山本 聖(やまもと さとし)
元(株)小田急百貨店商品統括部マーチャンダイザー(’10年8月退社)、郊外店舗と都心店舗の衣料品全般の仕入れ担当者として従事。’08年より(独)中小機構本部プロジェクトマネージャー(地域資源・農工商・新連携担当)として、半官半民の見地で全国の中小企業の支援活動を推進。’15年(一社)地球MDを設立、’18年5月より(株)ジェイアール東日本企画の地域プロデューサーを務める。
著書に『地元で愛され全国区へ 東京で勝てるブランドのつくりかた』『世界ナンバーワンの日本の小さな会社』(共にクロスメディア・パブリッシング)
● 参考URL
ふるさとプロデューサー育成支援事業:https://furupro.com/
(一社)地球MD: http://earth-md.jp/
違いを生み出す広告会社のひと・こと・ものサイト『恵比寿発、』地域創生NOW:https://ebisu-hatsu.com/152/
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