地域全体で外国人を歓待する宿泊・体験一体型ローカル旅、“B(Bed)＆E(Experience)サービス” を提供中

訪日外国人数が年間3,000万人に迫り、日本文化に造詣の深い観光客やリピーターも増加する昨今、「ガイドブックにあるようなお決まりの観光コースではなく、日本人の日常生活に根ざしたアクティビティを、日本人とコミュニケーションしながら体験したい」という声が増えています。

新宿区荒木町は、江戸時代の松平摂津守の屋敷であった時代、明治以降の花街として発展した頃の痕跡が今も色濃く残っており、戦後はテレビやラジオの放送局が近かったこともあって、文化人が集う「通な飲食店街」として発展しました。今も300軒近い店舗が活気とともにひしめきあい、日本文化など「体験」を欲する訪日外国人にはうってつけのエリアとなっています。

こうした背景をもとに、2017年（平29）12月、私どもは本社にほど近いこの街に外国人向け簡易宿泊施設「Tadaima Japan新宿旅館」をオープンしました。現在、宿泊施設周辺の事業者や住民の方々と連携したサービススキームを構築し、インバウンド振興による経済効果を地域全体へ波及させたいとの思いから活動の幅を広げているところです。
例えば、三味線片手にお客のリクエストに応える“流し”のいる居酒屋、銭湯といった地域の日常体験、座禅や書道、踊り教室などの日本文化体験、B級グルメの食べ歩きから高級料亭の味探訪、お寿司屋さんでの鮨作り体験、さらに地域のお祭りへの参加など、「日本の旬な体験」に宿泊客を送り出しています。また、こうした際には旅館スタッフが地域コンシェルジュの役割も担い、交流をサポートすることで、宿泊客の日本滞在を１００倍楽しくすることを心がけており、 私どもは独自にこれを“B(Bed)＆E(Experience)サービス”と呼んでいます。

地域の方々とともに、一緒になって盛り上げてきたこれらの取組みにおいて、「Tadaima Japan新宿旅館」はOTA(Booking.com)の口コミでも高い評価を頂いております。今後、2020年オリンピック・パラリンピック開催へ向けさらなる増加が見込まれる訪日外国人の方々に、この新宿区荒木町の素晴らしい風土や文化を体験いただくべく、試行錯誤の毎日です。

那須寛（なす ひろし）
1968年、東京都出身。大手通信会社で20年携帯電話サービス等を手掛けた後、2017年6月より現職。現在は「Tadaima Japan 新宿旅館」等インバウンド事業を統括。

●参考URL
Tadaima Japan 新宿旅館　ホームページ:https://tadaima-ryokan.jp/
Tadaima Japan Webサイト:https://jp.tadaimajp.com/