長崎県五島市において「地方創生カレッジin五島」が11月13日より開講し、
講師に株式会社JTB総合研究所の高松正人氏にお越し頂きました。

第1回目となる今回は「観光マーケティングとSNSを活用したデジタルコミュニケーション」をテーマに
五島市、五島市観光協会、宿泊事業者等11名が参加しました。

冒頭では、何故「観光マーケティング」を行う必要があるかといったマーケティングの基礎知識について確認を行いました。

今回のセミナーでは予め「観光地マーケティング」を受講し、五島市に照らして現状を知る作業を事前学習として行いました。
セミナーでは事前学習を踏まえてSWOT分析を行い、五島市の観光の強みと弱み、機会と脅威について理解を深めました。
もともと企業の経営戦略を検討するためのツールであるSWOT分析を地域の観光戦略策定に適用することで、
その地域の持つ強みや弱みを客観的に把握することができます。

あわせて地域に来訪した観光客のアンケート結果を分析し、五島市の競合地域と比較することで、競合する観光地と差別化し、
勝ち残るために五島が何をするべきかをグループで考え、理解を深めました。

＜既存データを活用した分析結果（抜粋）＞
・これまで五島市が発表している市の統計資料等より、五島市に訪問する観光客は首都圏からの来島者が多いことが分かった。
・五島市を訪れる観光客の80％以上が初めての訪問とリピーター率が低く、新上五島町への観光客のリピート率に大きく水をあけられている。
　観光を持続的に発展させるためには、リピーターを増加させる戦略が重要である。
・五島市においては、団体よりも個人旅行者が多い。
・参加者の4分の1が夫婦で来島。

参加者からは、事前学習のビデオ講座は内容や使われている用語が難しかったとの声がありましたが、
セミナーでは参加者のレベルに配慮した内容と教え方であったため、わかりやすかったと好評を頂きました。

第2回目は11月27日（水）に「観光危機の特定・減災、危機対応」をテーマに開催いたします。
講師は引き続き株式会社JTB総合研究所の高松正人氏にお越し頂きます。

◆第1回　事前学習：「観光地マーケティング」講座
https://chihousousei-college.jp/e-learning/expert/sectoral/tourism/028.html

◆第2回　事前学習：「観光地における危機管理体制」講座
https://chihousousei-college.jp/e-learning/expert/sectoral/tourism/111.html