地方創生「連携・交流ひろば」 | 地方創生のノウハウ共有掲示板と実践事例紹介全国で活躍する地方創生専門人材-学びと実践の事例-専門人材31:地域を考えることは人とかかわっていくこと/教育やスポーツで大好きな沖縄をもっとよくしていきたい

住民組織の強化から始まる歴史的まちづくり

住民組織の強化から始まる歴史的まちづくり

野坂さん


氏名

野坂 夏基さん(のさか・なつき)
所属 埼玉県立秩父高等学校2年
プロフィール 埼玉県横瀬町出身。埼玉県立秩父高等学校に在学中。硬式野球部副部長であり生徒会役員を務める。地方創生への関心は中学時代、横瀬町のスーパー公務員の田端将伸さんの講演を聞いたことから。地元を舞台にしたアニメの公式グッズ販売、総合的な探究の時間での地元の放置竹林の問題への取り組みや「ちちぶ郷土かるた」の制作イベントの開催、本ワークショップへの参加などを通して学びの方向性が地方創生へと明確になった。


地域を考えることは人とかかわっていくこと/教育やスポーツで大好きな沖縄をもっとよくしていきたい

NEW! 2026.03.23公開 
 

喜友名さん、崎原さんは沖縄をこよなく愛する高校生。沖縄市中部にあるコザ高校の1年生です。もともと地元志向の強いお二人ですが、産業能率大学の藤岡慎二教授と株式会社Prima Pinguinoがプロデュースした、カルタを楽しみながら学問分野を幅広く知る「学問カルタ」のワークショップに参加し、その思いを再認したようです。沖縄への思いを大学での学びや将来の夢にどう結びつけていったらよいか模索中のお二人に、16歳が描く未来予想図をうかがいました。

 

学問カルタで夢に近づくための学びの選択肢が広がった

──「住民一体となった地域活性化を推進するための政策とは」などの研究のテーマが書かれた台紙に、学問名とその説明が書かれたカードを置いていくという「学問カルタ」のワークショップに参加して、興味のある学問は出てきましたか?

崎原:自分は将来スポーツマネジメントにたずさわりたくて、大学の「スポーツマネジメント学部」に関心を持っていて「経営学」を学べる県外の大学を調べ始めたところでした。ワークショップで「学問カルタ」をやる前に、経済学と経営学の違いやお金の価値の話を講師の方から聞くことができ、カルタでは、経済関連の学びにも経営法学、地方財政、企業経営…いろいろあることがわかり、選択肢が広がりました。
喜友名:高校の授業では学ぶことのない学問の分野を知ることができて、視野が広がりました。カルタをやってみてびっくりしたのは、友達がみんな結構、自分の夢について具体的に考えているんだなってこと。何に興味を持っているかが分かったし、しっかり考えていて感心しました。
崎原:自分は友達に、人に教えたり説明したりするのが向いていると思われていたようで、教員とか公務員職員になるんじゃないかなというイメージを持たれていたことがわかった(笑)。「経営学」というのは意外だったみたいです。


──職業を考えるときは、向いていることを選ぶのか、得意なことから考えるのか、好きなことの延長線で考えるのか、悩むところですよね。お二人は将来、何を目指しているんですか?

崎原:大学で経営学を学んだあとは企業に就職をして経験を積み、沖縄に帰ってきて、スポーツの力で地元を元気にしたいと思っています。自分は小学校のときからずっとバスケをやってきて、その楽しさをいろんな人に伝えたい。バスケットボールの大会の企画や運営とかをしてみたいんです。
喜友名:自分も地元で働きたくて、中学校の先生の道を目指しています。楽しそうでやりがいがありそうだと思ったのと、沖縄が好きだから沖縄のために役に立ちたいという気持ちもあります。人が温かくて気さくな沖縄で、人とかかわりながら勉強を教えたい。未来がよくなるような教育をしていきたいと思っています。
崎原:自分が沖縄に帰ってきて地元に貢献したいと思うのも、やっぱり人の温かさに魅力を感じているから。親が沖縄のプロバスケットボールチーム、「琉球ゴールデンキングス」と縁があって、キングスのブースターとしてたまに試合を見に行ったりイベントに参加したりするんですけど、キングスは地元密着のチームで、学生である自分たちにとてもとてもオープン。沖縄には、子どもでも大人でもバスケ好きなら垣根なく受け入れてくれる度量の大きさがあるんです。
喜友名:沖縄本島は、那覇市とかは都会だけど北部は自然が豊かです。観光客にとってもアクティビティの体験ができて、来た人に「めっちゃ楽しかった」と言ってもらえるところがいっぱいあると自負しています!



問題解決には人と会って話すこと、問題を広く共有することが大事

──お二人とも地元愛にあふれていますね。現状の課題についてはどうですか?

喜友名:沖縄のことが好きな住民、多いですよ。うちの学校は県外へ進学する人は1割くらいで沖縄に残る人が多いです。課題としてはゴミ問題があります。去年「総合的な探究の時間」で、グループごとに地域を決めて課題を見つけ、それを解決するためにどうしたらいいかを調べてクラスで発表しました。自分たちのフィールドワーク先は中城村でしたが、不法投棄が減らないという状況が続いていて、ゴミを減らすための対策を考えました。
崎原:自分たちは北谷町に出かけました。北谷町では海洋ゴミが増えているんです。街から川に流れ込むゴミがあり、海を汚していることがわかりました。北谷町は観光客が多いので、その人たちのためにゴミ箱の位置をわかりやすくすることなどを提案しました。
喜友名:役場の人と話し合って、海洋ゴミに対しては海洋プラスチックゴミ回収装置「シービン」を取り入れること、道路のゴミに対してはゴミ箱を増やすことやルールを作ってゴミを捨てさせない仕組みを作ることなどを提案しました。
崎原:ほかに、商店街で閉店する店が出てきて活気がなくなっているというのも課題です。スポーツを通じて元気にできたらという気持ちを持ったのも、町の変化を見てきたことが影響しています。


──愛着のある地域をよりよくする、具体的なアクションを提案したのですね。学んだことは?

崎原:北谷町の安良波ビーチを管理している方に取材をしてみて、アイデアがまとまっていく感覚がありました。2年生では、グループではなく一人で沖縄の課題に向き合うんです。地域を考えることは人とかかわっていくことだと感じたので、自分の意見をうまく人に伝えることが大事だと思う。これからはそこに力を入れていきたいなと思っています。
それから、実際に現地に行って住民の方と話したことをクラス全体で共有したんですが、これを学校全体で共有できたら、もっといいアイデアが出たり、実際の施策につながっていくかもしれない。そうしたら地域がもっとよくなっていくんじゃないかなと思いました。


──ワークショップのときに、地方創生カレッジのeラーニング講座について知っていただいたと思います。「アサーティブ・コミュニケーション講座」など、伝え方に関する講座もたくさんあります。eラーニング講座以外でも、崎原さんが関心を持っているスポーツビジネスに関連すると思うんですが、余暇活動への参加意識の実態を分析・検証した「レジャー白書」を毎年出していたりもします。興味があったらぜひのぞいてみてください。

崎原:見てみます。eラーニングならスマホでいつでも勉強できていいですね。
喜友名:日本の問題などをeラーニングで知って解決法を考えることができたら、世界が広がって沖縄の問題にも生かせると思う。

──人とのかかわりを大事にしながら将来を模索しているお二人。人に会って話を聞いて学ぶこと、eラーニングなどで情報を得て知識を深めること、両面のアプローチでぜひ夢をかなえてください!


喜友名さん、崎原さんのプロフィール画像.jpg

喜友名 琉斗さん
(きゆな・るいと)

崎原 蒼空さん
(さきはら・そら)

沖縄県立コザ高等学校1年

[プロフィール]
二人とも沖縄県沖縄市出身。沖縄県立コザ高等学校在学。幼少期からバスケットボールに親しみ、高校入学後バスケットボール部で出会う。総合的な探究の時間で地元について調べたり、「学問カルタワークショップ」の体験で地元に貢献したいという思いを強くした。喜友名さんは中学教師に、崎原さんはスポーツビジネスで地域を元気にしたいという夢を持つ。

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