ちゃんぽん・皿うどん

 豚肉や魚介類、野菜を具とした麺料理です。麺を作る際に唐灰汁というつなぎを用いることから、独特の風味が生まれます。
 明治時代中期、中国福建省出身の中華料理店の料理人が、長崎県にいる中国人達に安くて栄養価の高い食事を提供するため、福建省で自身が食べていた料理をベースに考案したのが「ちゃんぽん」発祥の一説とされます。「ちゃんぽん」には混ぜるという意味があり、中国と日本の食文化が混ざった料理といえます。
 その後、ちゃんぽんのアレンジとして、スープにとろみをつけ、油で揚げた細麺と焼いた太麺で作られる2種類の麺を用いた「皿うどん」がつくられました。
 現地飲食店での提供のみならず、チェーン店での提供を通して、その魅力は全国に広がっています。

佐世保バーガー

 パンのあいだに肉、卵、ベーコン、チーズ、野菜、自家製マヨネーズが入った手作りのハンバーガーです。手作り、注文に応じて作り始める、作り置きをしないこと特徴です。
 佐世保にアメリカの食文化「ハンバーガー」がやってきたのは1950年頃のこと。アメリカ海軍の影響でさまざまな食文化が伝わりました。以降「ハンバーガー」に佐世保流のアレンジが加えられ、佐世保の味「佐世保バーガー」として育っていきました。
 御当地グルメとして知られるようになったブランドを定着させるため、2009年には市内の販売店が「佐世保バーガー事業協同組合」を組織し、地産地消などの取り組みを行ってきました。2019年には佐世保バーガーを地域団体商標に登録。佐世保の御当地料理として、ブランドを守る活動がつづけられています。