ちいきん会特設コーナー

 (取材・構成 プレジデント社地方創生プロジェクトチーム) 

地方初開催となる「第3回 ちいきん会in福島」を記念した特別コンテンツです。

ちいきん会 in 福島 当日詳細情報

~同じ地域で熱い思いをもつ仲間をみつけよう!(上)~

fukushima3_01.jpg

2019年11月9日、福島県福島市で開催された3回目の会合「ちいきん会in福島」の様子を、今回から上下2回に分けて掲載。加えて地元企業と地域金融機関の協業で、地域の課題解決への第一歩を踏み出した福島県の事例を紹介する。


日時:令和元年11月9日(土) 14:00~18:00
場所:福島民報社 本社ホール


参加者は前回のほぼ倍増

fukushima3_02.jpg菅野大志氏(左)      ■脇雅昭氏(右)
「ちいきん会」主宰    「よんなな会」主宰
金融庁 総合政策局     神奈川県 知事室        総合政策課         
政策調整担当部長
地域課題解決支援      知事室 未来創生担当部長   
チーム代表


 暦の上では立冬を過ぎていたが、冬の到来を告げる風もなく、穏やかな日差しが色づき始めた木々を明るく照らしている。
 福島駅から徒歩10分ほどのところにある福島民報社。土曜日で人気のないビルに、カジュアルな姿の人々が、玄関ホールからエレベーターで次々と3階を目指す。
 やがて定刻の午後2時となった。広い会場はほぼ満席。軽快な音楽が流れ、雰囲気を盛り上げる。その中、舞台の袖から、「ちいきん会」のロゴ入りのTシャツに、ジャケットを羽織った二人の男性が登場。会場からは大きな拍手が上がった。
「こんにちは!」「皆さん、ようこそ!」
「こんにちは!」と会場からの声が応える。
舞台からの声の主は菅野大志氏と脇雅昭氏。菅野氏は金融庁の地域課題解決支援チームの代表、「ちいきん会」を主催する。脇氏は総務省から神奈川県庁に出向し、政策調整と未来創生の担当部長を務める。脇氏は「ちいきん会」のモデルとなった国家公務員と地方公務員の交流の場である「よんなな会」の主宰者である。
 「ちいきん会」の会合は今回で3回目。初回は今年3月、2回目は6月に、ともに東京で開かれ、参加者はそれぞれ230名、200名と報告があり、次いで福島の参加者数が紹介された。



fukushima3_03.jpg

「今回の福島は何と380名」と菅野氏が声を上げると、会場は大きな拍手に包まれた。「地方でも、つながりたい人が、これだけいる。金融機関の業態を超えて、これだけのオフサイトミーティングはなかなかありません」と菅野氏。
 次いで「心理的安全性もあります」と菅野氏が会独特のルールを説明する。「心理的安全性?」と脇氏。「何を言っても、ここなら許される」と菅野氏が応じると、会場は大爆笑。
 「個人と個人が肩書きなしで会える場がほしい、というわけですね」(脇氏)、「あのとき○○銀行さん、ああ言ったじゃないですか、というのをなしにしてほしい。そのために肩書きはなし」(菅野氏)。
 いよいよ終盤、菅野氏が締めの言葉。「土曜日にこの会に来られる人は、いい人に決まっている。だからこそ、目の前の人と絶対仲良くなってほしい。それでは今日一日、よろしくお願いします」プログラムは「ちいきん会in福島」前半のハイライト、パネルディスカッションに移った。