ホーム日本全国 地域の宝 郷土食×地方創生食でかがやく「まち・ひと・しごと」徳島県『徳島県庁』『徳島県立徳島商業高等学校』『GOTTSO阿波』(2/4)

徳島県『徳島県庁』『徳島県立徳島商業高等学校』『GOTTSO阿波』

次世代の食の担い手と連携 2020を地域活性の起爆剤に

学生同士の食の共同開発で カンボジアの課題を解決

「ComCom」の部室内。席の配置もまるで会社組織のようだった

  • カンボジアのヤシ砂糖を使ったオリジナルスイーツ
    「米粉カステラ」

  • 同じく右が「フロランタン」
    その味も本格的

「ComCom」とカンボジアの学生がオンライン会議をする様子

 「ComCom」とカンボジアとのつながりは、東日本大震災からはじまる。
 「ComCom」は被災地の支援活動を行うなかで、震災の影響でカンボジアへの寄付が減少するのではないかという話を、東日本だけでなく、国際的に支援活動を行っていた関係者より耳にする。そこから関係性がはじまり、その寄付金を活用し運営している「カンボジア-日本友好学園」から、教育力を生かした収益活動ができないかと相談を受ける。そこで、商品開発などを行ってきた経験を生かし、カンボジアで生産される「ヤシ砂糖」を使ったお菓子を共同開発し、その売り上げを学校運営費に充てるというソーシャルビジネスプロジェクトを立案した。JICAや地元企業のサポートを受けながら、ヤシ砂糖を使った「ふれんじゅう(フレンドシップまんじゅう)」という饅頭やアイス、カステラなどのスイーツレシピを開発。イベントなどで販売し、実際に学校運営の資金に充ててきた。
 さらにその活動を推進するために、2017年度のプロジェクトとして、商品開発や流通の知識がないカンボジアの人々のために、現地のクメール語のテキストを共同作成した。次に、商品の現地生産を進めるために、日本の衛生管理レベル「HACCP」(※7)に準ずる加工工場の設計・建設に着手。2019年6月に仮稼働にまでこぎつけた。そして現在は、原材料も世界水準の品質であることを証明するために、「Cam-GAP(カンボジアのGAP制度)」の取得も目指している。
 この国際プロジェクトは、2018年に「消費者支援功労者表彰」(※8)にて、高校初となる「内閣総理大臣表彰」を受賞。2019年12月に行われた第一回「エシカル甲子園」(※9)(消費者庁主催)では、70校の出場校の中から、初代王者に選ばれた。

 このつながりを生かし、徳島県はカンボジアと「ホストタウン」登録、「事前キャンプ」受入と展開していったわけだが、「ComCom」としては「ホストタウン」「事前キャンプ」を生かし、カンボジアと共同開発するメニューを東京2020大会に納品したいという思いがあった。実際、これまで行われた「ホストタウン」の交流イベント等ではメニューをPRし、東京2020大会での導入の可能性を模索している。